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以上、このように見てきましたが、私がどうしても引っ掛かっているのは、食料自給率という問題です。こんなに低い自給率でいいのか。みんな、これはだめだ、何とかしろと言うんですけれども特効薬がありません。具体的にどうしようという話もないし、農水省あたりはこれまで、これだけ30年、40年努力してやってきたのに、結局下がる一方だった。辛うじて最近は40、39というあたりでうろうろしていますが。
そもそも自給率というのは分母と分子があります。分母は我々が一体、総消費量です。逆に言えば供給された量です。では分子は何かというと国産の食料です。海外のものよりも品質と価格の両面で競争力があって、初めて国産の農産物が選択的に選ばれる。ただし、これは日本農業だけの問題ではない。選ぶ主体は農家だけではないんです。我々が選ぶわけです。何を食べるか、この中身が、どういうふうにつくるものを選ぶかによって変わってくるわけです。そこに注目していただきたい。
今、ざっと100分の40です。この100分の40を、私は、もう10年間で分母を、100を90にスリムにしよう。分子を、40を55に上げる。15年という夕一ムをとれば、分母を1年に1ポイントずつ下げていけばいい。分子は1.5ポイントずつ上げていけばいいわけです。10年計画を立てれば決して非現実的ではない。じゃあ具体的にどうするのか。
ごはんを食べよう国民運動の次の10年の目標を、例えば、こういうところに置いてもいいのではないか。というのは米、ごはん、水田というのがキーワードになるからです。
1、食生活の見直し。メタボな胃袋をスリムにする。あるいは、我々の食生活を変えれば、ダイエットを兼ねて、自給率向上につながるんだということがわかれば、これは協力だって得られやすいのではないか。そのためには分母を考えれば不必要に買わない。もう一度目本型食生活のおいしいところに回帰したっていいじゃないかということで、メタボのスリム化という作戦であります。
2、スローフード運動を日本語ふうにいって地産地消、地域のものを地域で食べる。句産旬消、旬のものを、食材を優先して食べる。旬のものを食べれば国産に大きくシフトすることになります。土産土法、これは私の言葉でありますが、その地域の食材を使って地域独自の調理法で食べるということです。もう自給率上がるに決まっています。こういうパターンをもう少し、語呂合わせでありますが地産地消、句産旬消、土産土法というのを毎日のようにお経を唱えて、関係者は努力する。こういうのはいかがでしょうか。
3、ご飯をあともう一口食べる。この7グラムのお米で、自給率が1%上がります。つまり、39%が40%になるわけです。ただし毎日ですよ。これは大変と言えば大変。しかし、もし毎日、100グラムのおにぎりをもう一個ずつ食べれば、生産調整は要らなくなります。これは無理な話でしょうけどね。自給率は12%上がります。これはすごいというわけです。それは無理としても例えば、輸入小麦の通常のパンを米粉パンに切りかえる。マイナスをプラスに転じられますから、これを往復びんたみたいな形でね。一気に恐らく2、3%上がるでしょう。
4、環境配慮、食べ残し、生ごみを減らす。宴会場であれば、宴会場の主任がね、残さなくても済むような、残すことによって自給率が下がっているということに早く気がつくべきです。今、宴会場の大体食べ残しというのは半分近く残っているんだそうです。もうほとんど輸入ものです。だからそれを減らせば自給率上がるんですよ。分母の100が90にできるわけです。ならば宴会場の主任も協力してもらわなきゃいけないわけですね。
要は、塵も積もれば山になります。そして、できるところからスタートしてやっていこう。そしてポイント制度にでもできれば、楽しみながら家庭でゲーム感覚で自給率、私は、きょうは3ポイント獲得したわよというのでグラフにしていけばいいわけです。こんな形の運動にしていけば、自給率についてもかなり意識の革命が起き、そして現場を何とかしたいという流れができるのではないかなあと思います。
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